ノルウェージャンフォレストキャットには、他の猫種と比較して、こんな特徴があります♪

  • ノルウェーの自然発生種なので、人為的に作られた猫種と違って丈夫です。
  • Wコートのロングヘアー。手触りに弾力があります。毛量の割には意外とお手入れやしやすいです。
  • 人見知り、ペット見知りがないので新しい人間であっても、後から別の動物が増えても仲良く出来ます。
  • 甘えん坊なので、比較的抱っこやお膝や肩に乗ったり、キスの好きな子が多いです。寝ていても、家族は気配に気付くと寝ぼけながらでも寄ってきてくれます。話しかけると、じっと聞いています。遊びも大好きです。子猫の間だけではなく、成猫になっても変わりません。
  • とても賢い猫種なので、チョーダイ、チョーダイをしたり、トイレをしたらティッシュを乗せたり、ボールを打ち合ってバレーボールごっこが出来たり、「だるまさんが転んだ!」遊びが出来たりなど、芸達者な子もいたりします。
  • 無駄鳴きがありません。お留守番も大丈夫!留守中も走り回るような事はなく、ゆったりとしています。
  • 男の子は成猫時で5~6キロ、女の子は3~4.5キロくらいです。

ノルウェージャンフォレストキャットとは?

ノルウェイジャンフォレストキャット、名前を直訳すると「ノルウェイの森のネコ」で、ノルウェイ原産のドメスティックキャット(土着猫・自然発祥)です。ノルウェイではスコグカッテル“Skogkatter”もしくはスコウカッテル“Skaukatter” アメリカではWegieと呼ばれます。ちなみに“skog”と“skau”はどちらも「森」に対する言葉で、このネコについてよく知る人はノシュク・スコグカット“Norsk Skogkatt”「ノルウェーの森林ネコ」と呼びます

■原産国
ノルウェイ、スウェーデン、フィンランドなど

■起 源
ノルウェイジャンフォレストキャットは原産地域の寒冷気候への自然適合として起こった非常に古い種類の猫です。
彼らの正確な起源については、メインクーンと長毛種のマン島の猫の先祖のトルコから来たアンゴラと地元のショートヘアーの交配であるなど、諸説があります。いずれにせよ、厳しいノルウェイの気候の中で自然淘汰され生き残ることができた、最もタフな猫たちの子孫といえるでしょう。

■歴 史
北欧神話では、雷神でさえ持ち上げる事のできなかったネコの話や、愛と繁栄の女神フレイアの車を引く「大きな猫」のモチーフとして考えられています。それほどに古い歴史を持った猫です。
1930年代までは品種としてよりも、普通の飼い猫という認識でした。第二次世界大戦を機にノルウェーのキャットショー業界で頭数の減少が問題となり、これを受け1970年代に頭数の確保に対する意識が高まり1979年にアメリカへ渡ります。そして1984年に正式に品種として公認され、世界へ向けて発信されるようになりました。

■体格と成長
ボディタイプ はロングアンドサブスタンシャルです。
成長には非常に時間が必要で、中には3年~5年ほどもかかって立派な体格を作り上げる子もいます。体重は成描のオスで約4.5~7kg、メスはその半分くらいの約3.5~5kg、比較的大きめです。

■外見・顔かたち
顔かたちはあごの先端から頬のラインを上り耳の付け根を直線で結んだ逆三角形です。横顔は額から鼻先までまっすぐに伸び、ややつり上がり気味のアーモンド型の目をしています。これがこの猫の穏やかさと思慮深さを表現していると言えるでしょう。外見はメインクーンとも似ています。
極寒のスカンジナビアの厳しい環境でも生き残ってきたため、その毛皮は全天候対応の分厚いダブルコート(アンダーコート:下毛:と、その上の長いガードヘアーといわれる二つの異なった被毛を持つ)になっています。深い雪の中でも歩きやすいように足の指の間にはフサフサの毛が生え、険しい岩山や木々を飛び回るために、前脚より後ろ脚が発達し長く、腰高で骨格も太くなりました。
厳しい寒さから耳を守るためにタフト(襟巻き)のある耳と基部が太く、先細りの尾は長い被毛に覆われています。そして首周りにもフサフサで豪華なタフト(襟巻き)があります。

■運動能力
非常に運動神経が良く機敏で、特に上下運動・ジャンプ能力が高いのが特徴です。前脚より後ろ脚が若干長いので、その後ろ脚を上手に活用します。
屋外の彼らは木によじ登ぼること自体も楽しみ、高い視点から周囲を理解します。
また、屋内においては、本棚や家電製品などの高いところに上ることに興味を示します。あっという間にキャットツリーの頂上まで駆け上ってしまうほどです。
こうした屋内での行為は野性の名残であり、また、家の中での自身の地位をアピールするためのものと考えられています。
完全に室内飼いにするのであれば、上下運動ができるスペースを用意してあげれば良いでしょう。

■性格と生活上の注意点
彼らは人間との交流を楽しむ、非常に知的で遊び好きな猫です。また、活発で勇敢です。
穏和で慎重、頑固な一面もあります。日常は非常におとなしく、あまり鳴かない猫が多く、泣き声を聞くことは稀です。
情愛が深く、自分が信頼した人間に対しては、無条件に愛情を返してくれたりします。
一人の飼い主に忠誠を尽くす猫もいます。犬っぽい性格です(参考:犬っぽい性格の猫種ランキング)。甘え上手な猫が多いです。
その半面、非常に繊細な神経も持ち合わせており、ストレスが溜まりすぎると膀胱炎や下痢をおこすこともあります。あまり多頭猫の(ストレスがかかりやすい)環境で飼わない方が良いかもしれません。

また、避妊手術をする場合は、1歳を過ぎてからお願いします。

■被毛について
身体全体を覆う弾力性のあるオイリーコート(被毛)なので、シャンプーを選ぶ時はオイリーコート用を選んでください。ペット用品ショップにも良品質のシャンプーが品揃え豊富になっていますので、それらを使うことで十分綺麗に仕上がります。日常的な毛の手入れは、換毛期を除いてそれほど頻繁にする必要はありません。週に2~3回クシを入れて、もつれるのを防ぐだけで充分きれいに保つことができます。換毛期にはたくさん毛が抜けます。成長時期にもよりますが、短毛種のように毛が抜けてしまいますが、少し寒くなってくると毛は一気に戻ります。

参考:ノルウェージャンフォレストキャットについての良くある質問